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2021.06.01 09:07
マドリード通信
ジダン、サポーターに向けた手紙で辞任理由を「クラブから必要な信頼を得られなかった」と説明
ジダン

ジダンが5月31日、スペイン紙ASを通じて、レアル・マドリードサポーターに手紙を送った。内容は以下のようになっている。

親愛なるマドリディスタへ

20年前から、私がマドリードの街に足を踏み入れマドリーのユニフォームに身を纏った最初の日から、君たちは私に愛情を注いでくれた。私は常に自分たちの間で非常に特別なものを感じていたし、歴史上最も重要なクラブの選手や監督になれたことは大変名誉なことであるが、第一に私はいちマドリディスタだ。だからこそ私は君たちに別れを告げ、監督を辞めるという自分の決断を説明するためにこの手紙を書きたいと思ったんだ。

8ヶ月間の休息後、2019年3月にマドリー監督に復帰することに同意したのは、もちろんフロレンティーノ・ペレス会長に頼まれたからであるが、また君たちが毎日のように私にそう言っていたからでもある。通りで君たちのひとりに会った時、私を応援していること、そしてチームに戻ってきてほしいという想いを感じたんだ。なぜなら私はマドリディスモの価値観を共有しているからね。このクラブはソシオ、サポーター、全世界の人々のものだ。私は自分がやってきた全てのことにおいて、この価値観を伝えようとしてきたし、模範になろうと努めてきた。マドリーで20年間過ごしたことは自分の人生の中で最も美しいことだったし、反対する人たちがいたにもかかわらず、2001年に私のために戦い、私に賭けてくれたフロレンティーノ・ペレス会長のおかげであることを分かっている。私は心から伝えるが、そのことについてずっと会長に感謝し続けるだろう。永遠にね。

今、私は去ることを決断したが、その理由をきちんと説明したいと思っている。私は退団するが、船から飛び降りたのではないし、指揮を執るのに飽きたわけでもない。2018年5月に私が辞めたのは、多くの勝利を成し遂げてトロフィーを獲得した後、チームがトップレベルを維持するために新しい流れが必要だと感じたからだ。一方、今日は状況が異なっている。クラブから必要な信頼を得られず、長中期的に何かを達成するためのサポートを提供してくれなくなったと感じたため辞任することにした。私はサッカーを分かっているし、マドリーのようなクラブの要求を理解している。勝てない時は辞める必要があることを分かっている。しかしここでは非常に重要なことが忘れられていたんだ。私が日々やり遂げてきたこと、選手たちやチームの周りで働く150人の人々と一緒にもたらせてきた全てのことが忘れられていた。

私は生まれながらの勝者であり、トロフィーを獲得するためにここにいたが、それ以前に人々がおり、感情や人生がある。私はそれらのことが評価されておらず、それらがこの素晴らしいクラブの活力を維持していることが理解されていないという印象を持っている。私は我々が皆でやってきたことを尊重してほしいと思っているし、ここ数ヶ月間の私とクラブや会長との関係性がもう少し違ったものであって欲しかった。特別なものを求めているのではない。もう少しだけ記憶を求めたかったんだ。今日、ビッグクラブのベンチでの監督の人生は2シーズンであり、それ以上ではない。長く続けるためには人間関係が不可欠だ。お金や名声ではなく、それが何よりも重要なものだ。そのことを大切にする必要がある。

そのため試合に敗れた後、もし次の試合に勝てなければ私は解任されるというのを新聞で見た時はとても傷ついたよ。意図的にメディアに流されたそれらのメッセージは選手たちにネガティブな影響を与え、疑念や誤解を生んだため、私やチーム全体が傷ついたんだ。しかし幸いにも私には、一緒に死ぬつもりでいてくれた素晴らしい選手たちがいた。彼らは物事が困難な状況に陥った時、素晴らしい勝利で私を救ってくれたんだ。なぜなら彼らは私を信じていたし、私が彼らのことを信じていることを分かっていたからね。もちろん私は世界最高の監督ではないが、選手やコーチングスタッフ、クラブ職員など、彼らが仕事をする上で必要なパワーや自信を与えることができる。

私はチームが必要とすることを完璧に分かっている。レアル・マドリードでの20年間を通じて私は君たちやサポーターのこと、君たちが勝利を求めていることを学んできたが、何よりも君たちは、監督、スタッフ、クラブ職員、そしてもちろん選手たちの全員が全力を尽くすことを求めてきた。そして私はこのクラブのために我々自身が100%の全力を尽くしてきたと言い切ることができる。

また、この手紙を通じてジャーナリストにもメッセージを送りたいと思う。私は何百回と記者会見を行ってきたが、残念なことに我々はサッカーについての話をほとんどしてこなかった。でも私はこのスポーツが我々を結びつけており、君たちがサッカーを愛していることを分かっている。私は君たちを批判したり、指導したりするつもりはないが、質問がいつも論争に向けられるのではなく、ボールについて、そして何よりも、このゲームにおいて最も重要な存在である選手たちについてもっと話したかった。我々はサッカーを忘れてはいけないし、サッカーを大切にする必要がある。

親愛なるマドリディスタへ。私はずっと君たちのひとりであり続けるだろう。

アラ、マドリー!

ジネディーヌ・ジダン

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2021.06.01 09:07
マドリード通信
ジダン、サポーターに向けた手紙で辞任理由を「クラブから必要な信頼を得られなかった」と説明
ジダン

ジダンが5月31日、スペイン紙ASを通じて、レアル・マドリードサポーターに手紙を送った。内容は以下のようになっている。

親愛なるマドリディスタへ

20年前から、私がマドリードの街に足を踏み入れマドリーのユニフォームに身を纏った最初の日から、君たちは私に愛情を注いでくれた。私は常に自分たちの間で非常に特別なものを感じていたし、歴史上最も重要なクラブの選手や監督になれたことは大変名誉なことであるが、第一に私はいちマドリディスタだ。だからこそ私は君たちに別れを告げ、監督を辞めるという自分の決断を説明するためにこの手紙を書きたいと思ったんだ。

8ヶ月間の休息後、2019年3月にマドリー監督に復帰することに同意したのは、もちろんフロレンティーノ・ペレス会長に頼まれたからであるが、また君たちが毎日のように私にそう言っていたからでもある。通りで君たちのひとりに会った時、私を応援していること、そしてチームに戻ってきてほしいという想いを感じたんだ。なぜなら私はマドリディスモの価値観を共有しているからね。このクラブはソシオ、サポーター、全世界の人々のものだ。私は自分がやってきた全てのことにおいて、この価値観を伝えようとしてきたし、模範になろうと努めてきた。マドリーで20年間過ごしたことは自分の人生の中で最も美しいことだったし、反対する人たちがいたにもかかわらず、2001年に私のために戦い、私に賭けてくれたフロレンティーノ・ペレス会長のおかげであることを分かっている。私は心から伝えるが、そのことについてずっと会長に感謝し続けるだろう。永遠にね。

今、私は去ることを決断したが、その理由をきちんと説明したいと思っている。私は退団するが、船から飛び降りたのではないし、指揮を執るのに飽きたわけでもない。2018年5月に私が辞めたのは、多くの勝利を成し遂げてトロフィーを獲得した後、チームがトップレベルを維持するために新しい流れが必要だと感じたからだ。一方、今日は状況が異なっている。クラブから必要な信頼を得られず、長中期的に何かを達成するためのサポートを提供してくれなくなったと感じたため辞任することにした。私はサッカーを分かっているし、マドリーのようなクラブの要求を理解している。勝てない時は辞める必要があることを分かっている。しかしここでは非常に重要なことが忘れられていたんだ。私が日々やり遂げてきたこと、選手たちやチームの周りで働く150人の人々と一緒にもたらせてきた全てのことが忘れられていた。

私は生まれながらの勝者であり、トロフィーを獲得するためにここにいたが、それ以前に人々がおり、感情や人生がある。私はそれらのことが評価されておらず、それらがこの素晴らしいクラブの活力を維持していることが理解されていないという印象を持っている。私は我々が皆でやってきたことを尊重してほしいと思っているし、ここ数ヶ月間の私とクラブや会長との関係性がもう少し違ったものであって欲しかった。特別なものを求めているのではない。もう少しだけ記憶を求めたかったんだ。今日、ビッグクラブのベンチでの監督の人生は2シーズンであり、それ以上ではない。長く続けるためには人間関係が不可欠だ。お金や名声ではなく、それが何よりも重要なものだ。そのことを大切にする必要がある。

そのため試合に敗れた後、もし次の試合に勝てなければ私は解任されるというのを新聞で見た時はとても傷ついたよ。意図的にメディアに流されたそれらのメッセージは選手たちにネガティブな影響を与え、疑念や誤解を生んだため、私やチーム全体が傷ついたんだ。しかし幸いにも私には、一緒に死ぬつもりでいてくれた素晴らしい選手たちがいた。彼らは物事が困難な状況に陥った時、素晴らしい勝利で私を救ってくれたんだ。なぜなら彼らは私を信じていたし、私が彼らのことを信じていることを分かっていたからね。もちろん私は世界最高の監督ではないが、選手やコーチングスタッフ、クラブ職員など、彼らが仕事をする上で必要なパワーや自信を与えることができる。

私はチームが必要とすることを完璧に分かっている。レアル・マドリードでの20年間を通じて私は君たちやサポーターのこと、君たちが勝利を求めていることを学んできたが、何よりも君たちは、監督、スタッフ、クラブ職員、そしてもちろん選手たちの全員が全力を尽くすことを求めてきた。そして私はこのクラブのために我々自身が100%の全力を尽くしてきたと言い切ることができる。

また、この手紙を通じてジャーナリストにもメッセージを送りたいと思う。私は何百回と記者会見を行ってきたが、残念なことに我々はサッカーについての話をほとんどしてこなかった。でも私はこのスポーツが我々を結びつけており、君たちがサッカーを愛していることを分かっている。私は君たちを批判したり、指導したりするつもりはないが、質問がいつも論争に向けられるのではなく、ボールについて、そして何よりも、このゲームにおいて最も重要な存在である選手たちについてもっと話したかった。我々はサッカーを忘れてはいけないし、サッカーを大切にする必要がある。

親愛なるマドリディスタへ。私はずっと君たちのひとりであり続けるだろう。

アラ、マドリー!

ジネディーヌ・ジダン

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2021.06.01 09:07
マドリード通信
ジダン、サポーターに向けた手紙で辞任理由を「クラブから必要な信頼を得られなかった」と説明
ジダン

ジダンが5月31日、スペイン紙ASを通じて、レアル・マドリードサポーターに手紙を送った。内容は以下のようになっている。

親愛なるマドリディスタへ

20年前から、私がマドリードの街に足を踏み入れマドリーのユニフォームに身を纏った最初の日から、君たちは私に愛情を注いでくれた。私は常に自分たちの間で非常に特別なものを感じていたし、歴史上最も重要なクラブの選手や監督になれたことは大変名誉なことであるが、第一に私はいちマドリディスタだ。だからこそ私は君たちに別れを告げ、監督を辞めるという自分の決断を説明するためにこの手紙を書きたいと思ったんだ。

8ヶ月間の休息後、2019年3月にマドリー監督に復帰することに同意したのは、もちろんフロレンティーノ・ペレス会長に頼まれたからであるが、また君たちが毎日のように私にそう言っていたからでもある。通りで君たちのひとりに会った時、私を応援していること、そしてチームに戻ってきてほしいという想いを感じたんだ。なぜなら私はマドリディスモの価値観を共有しているからね。このクラブはソシオ、サポーター、全世界の人々のものだ。私は自分がやってきた全てのことにおいて、この価値観を伝えようとしてきたし、模範になろうと努めてきた。マドリーで20年間過ごしたことは自分の人生の中で最も美しいことだったし、反対する人たちがいたにもかかわらず、2001年に私のために戦い、私に賭けてくれたフロレンティーノ・ペレス会長のおかげであることを分かっている。私は心から伝えるが、そのことについてずっと会長に感謝し続けるだろう。永遠にね。

今、私は去ることを決断したが、その理由をきちんと説明したいと思っている。私は退団するが、船から飛び降りたのではないし、指揮を執るのに飽きたわけでもない。2018年5月に私が辞めたのは、多くの勝利を成し遂げてトロフィーを獲得した後、チームがトップレベルを維持するために新しい流れが必要だと感じたからだ。一方、今日は状況が異なっている。クラブから必要な信頼を得られず、長中期的に何かを達成するためのサポートを提供してくれなくなったと感じたため辞任することにした。私はサッカーを分かっているし、マドリーのようなクラブの要求を理解している。勝てない時は辞める必要があることを分かっている。しかしここでは非常に重要なことが忘れられていたんだ。私が日々やり遂げてきたこと、選手たちやチームの周りで働く150人の人々と一緒にもたらせてきた全てのことが忘れられていた。

私は生まれながらの勝者であり、トロフィーを獲得するためにここにいたが、それ以前に人々がおり、感情や人生がある。私はそれらのことが評価されておらず、それらがこの素晴らしいクラブの活力を維持していることが理解されていないという印象を持っている。私は我々が皆でやってきたことを尊重してほしいと思っているし、ここ数ヶ月間の私とクラブや会長との関係性がもう少し違ったものであって欲しかった。特別なものを求めているのではない。もう少しだけ記憶を求めたかったんだ。今日、ビッグクラブのベンチでの監督の人生は2シーズンであり、それ以上ではない。長く続けるためには人間関係が不可欠だ。お金や名声ではなく、それが何よりも重要なものだ。そのことを大切にする必要がある。

そのため試合に敗れた後、もし次の試合に勝てなければ私は解任されるというのを新聞で見た時はとても傷ついたよ。意図的にメディアに流されたそれらのメッセージは選手たちにネガティブな影響を与え、疑念や誤解を生んだため、私やチーム全体が傷ついたんだ。しかし幸いにも私には、一緒に死ぬつもりでいてくれた素晴らしい選手たちがいた。彼らは物事が困難な状況に陥った時、素晴らしい勝利で私を救ってくれたんだ。なぜなら彼らは私を信じていたし、私が彼らのことを信じていることを分かっていたからね。もちろん私は世界最高の監督ではないが、選手やコーチングスタッフ、クラブ職員など、彼らが仕事をする上で必要なパワーや自信を与えることができる。

私はチームが必要とすることを完璧に分かっている。レアル・マドリードでの20年間を通じて私は君たちやサポーターのこと、君たちが勝利を求めていることを学んできたが、何よりも君たちは、監督、スタッフ、クラブ職員、そしてもちろん選手たちの全員が全力を尽くすことを求めてきた。そして私はこのクラブのために我々自身が100%の全力を尽くしてきたと言い切ることができる。

また、この手紙を通じてジャーナリストにもメッセージを送りたいと思う。私は何百回と記者会見を行ってきたが、残念なことに我々はサッカーについての話をほとんどしてこなかった。でも私はこのスポーツが我々を結びつけており、君たちがサッカーを愛していることを分かっている。私は君たちを批判したり、指導したりするつもりはないが、質問がいつも論争に向けられるのではなく、ボールについて、そして何よりも、このゲームにおいて最も重要な存在である選手たちについてもっと話したかった。我々はサッカーを忘れてはいけないし、サッカーを大切にする必要がある。

親愛なるマドリディスタへ。私はずっと君たちのひとりであり続けるだろう。

アラ、マドリー!

ジネディーヌ・ジダン

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